駄菓子に新たな命を吹き込むキッチンカー『クッピーラムネカフェ』を企画・製作!

年々市場が拡大するキッチンカービジネスの中で、大人から子どもまで親しみやすい存在として着目したのが、キャラクターIPを活用した『クッピーラムネカフェ』です。
クッピーラムネは、爽やかな口溶けと甘酸っぱさが魅力のロングセラー菓子。以前の企画・開発支援のご縁をきっかけに、その知名度とキャラクターの魅力を活かしたキッチンカーを企画・製作しました。
*IP:知的財産(intellectual property)の略。アイデアや創作物など、価値ある無形資産を指します。
キッチンカーを考えたきっかけと娘の存在
私がキッチンカーの存在を意識するようになったのは、娘が生まれ、様々なイベントに一緒に出かけた時のことでした。当たり前に購入していた定番の唐揚げやたこ焼き、クレープなどが、子どもと買うには少し「親しみやすさが欠けているな」と感じたのです。これは娘を連れて出かけなければ気づかなかった点でした。
一方で近年はキッチンカーで提供しているメニューも増え、タコスやピザ、コーヒーなど、大人向けにデザインもおしゃれなものが多くなっている印象がありました。
調べたところ、キッチンカーの市場規模はコロナ前から右肩上がりで、台数も増えている非常に好調な事業だと知りました。そこで、親子で一緒に楽しめて他のキッチンカーと差別化ができ、簡単に真似されないようなビジネスモデルができればキッチンカーとして勝算があるのではないかと検討しました。
数あるキッチンカービジネスで抜き出るための「マーケティング戦略」
キッチンカーの出店先はイベントや商業施設がほとんどで、来場者や商業施設の利用者が市場顧客になります。数あるキッチンカーの中から選んでもらうため、3つのマーケティング戦略を考えました。
1. キッチンカーに求められているものを見出す
キッチンカーは出店場所の特性上、イベントでの思い出が強く残ります。そこで、「〇〇で食べたアレ、美味しかったよね!」、「このキッチンカー、前に〇〇のイベントにもあった!」と、思い出と一緒に残るインパクトや話題性が重要だと考えました。それに加え、下記の要素がキッチンカーには不可欠だと見出しました。
- 手軽さ(おいしさ、値段、提供スピード)
- ここでしか買えないという特別感・期間限定
- 話題性と思い出づくり
2. キッチンカーでキャラクターIPを使用する強み
弊社の市場調査では、キャラクターを持っているキッチンカーはサンリオが自社キャラクターを使用したものを所有しているくらいで、他に大きなものは見当たりませんでした。
一般的に自社キャラクターではない限り、新規参入で第三者がキャラクターIPを獲得するには様々な申請が必要になるため時間がかかります。つまりキャラクターIPの使用は、個人はもちろん、小さな法人では参入障壁が非常に高いものになります。ここに簡単に真似できない、突出したキッチンカーになる鍵があると考えました。
3. キャラクターIPを巻き込んだキッチンカーのメリット
キッチンカーにキャラクターIPを使用するメリットは、キャラクターの認知度や知名度が広告効果を生むことです。通常、キッチンカーを選ぶ基準はメニューに大きく偏りますが、キャラクターを巻き込むことで「このキャラクターがいるところで買いたい」という別の判断軸を付与することができます。
実際、キャラクターIPを使用して出店した店舗のほとんどが、イベント後の実店舗の売上が向上したと回答しています。
そのキャラクターが持つ特別感はもちろん、子どもにも人気なキャラクターを使用すれば親しみやすさも湧きます。つまり、キャラクターIPを使用したキッチンカーは飲食ビジネスだけではなく、キャラクターを使ったビジネスとその戦略を立てられると考えました。
また、キャラクターIPはキャラクターを貸し出す側にもメリットがあります。潜在顧客の掘り起こしや認知拡大による新規顧客の拡大などが見込めるため、キャラクターIPは双方にメリットがあるビジネスモデルだと言えます。
キャラクターIPを使用したキッチンカー企画が誕生!
以前にキャラクターIPを使用して商品企画・開発、マーケティング支援を行なったカクダイ様に再協力を得て、クッピーラムネとそのキャラクターを使用した『クッピーラムネカフェ』を企画しました。話はスムーズに進み、衰退していく駄菓子業界に潜在顧客を呼び戻し、新規顧客獲得を図る、広告・宣伝を兼ねた360度どこから見ても可愛らしい、インパクト抜群のキッチンカーが完成しました!



キッチンカーのデザインにも可愛いウサギとリスのキャラクターを存分に活かしました。大人も子ども目を引く、親しみやすいキッチンカーになりました。
クッピーラムネの特徴を生かしたオリジナルメニューの開発
クッピーラムネのキャラクターIPの良かった点は、お菓子のキャラクターだったことです。「ラムネ」はキッチンカーのメニューにはなかった新しいジャンルだったため、まさに他には真似できない唯一無二のキッチンカーとなりました。
そんなラムネ菓子をキッチンカーで提供できるものにするため、メニュー開発は以前『食堂カフェむむむ』を経営・運営していた妹に依頼しました。お菓子のイメージを崩さないよう、ラムネのシュワシュワとした特性をうまく使った結果、SNS映えするインパクトがあり、スピーディーに提供できる、おいしいメニューを開発することができました。


クッピーラムネのイメージカラーが映える「ラムネクリームソーダ」は、クッピーラムネと炭酸のシュワシュワ感を同時に楽しめる爽やかなドリンクです。アイスクリームを逆さに突き刺し、見た目にもポップでインパクトがあるドリンクに仕上げました。

「いちごラムネのアイスバーフラッペ」は、いちごソースたっぷりのフラッペにホイップクリーム、クッピーラムネをトッピングした甘酸っぱい、いちご味のラムネを再現した一品。ソーダアイスバーも入った、夏にぴったりの飲んで食べて大満足のフォトジェニックなドリンクです。
クッピーラムネのキャラクターの世界観を崩さないように、可愛らしいメニューを作るため、ロゴやキャラクターの後ろから透けるドリンクの色、ストローやスプーンの色にまでこだわりました。
さらに、キッチンカーのカウンターにはフォトスポットを用意し、SNSでの拡散を狙いました。

どんなロングセラー商品も、販促を怠れば新規参入に埋もれてしいます。『クッピーラムネカフェ』が、クッピーラムネの認知拡大とPR、少子化に伴って衰退している駄菓子の生産を守っていける存在になると嬉しいです。
今後の展望

現在は東海3県への出店が多いですが、今後は各都道府県の営業許可を取得していき、より多くの場所に『クッピーラムネカフェ』を出店していきたいと考えています。また、飲食メニューだけではなく、グッズ販売も強化していきたいです。カクダイ製菓様のクッピーラムネのPRに協力をしながら、より多くの人に『クッピーラムネカフェ』が愛される存在になってくれることを期待しています。
もしも『クッピーラムネカフェ』を見かけたら、ぜひお立ち寄りくださいね!
出展実績
- ソーシャルタワーマーケット@オアシス21
- JR名古屋高島屋・ゲートタワーモール前イベントスペース
- ソーシャルキャッスル
- 夢フェス
- 名古屋まつり
- 聖マリア学院大学
- ドルフィンズアリーナ
- 三菱電機 稲沢工場
- 24時間テレビ in ささしまライブ
- SHIBUYA BASE(ポップアップショップ)